ビットコインっていくらまで上がったの?2017年の仮想通貨チャート推移
何かと話題になる「仮想通貨」ですが、仮想通貨の中ではビットコインが最もメジャーな通貨になります。そんなビットコインですが、実はどのような価格推移を辿ってきたのか知らない方もいるはずです。しかし、価格推移は仮想通貨を購入するときの重要な要素になるので、必ず知っておきましょう。
ビットコインのチャート
まずは、ビットコインのチャートを見ていきましょう。マーケットキャップという仮想通貨の情報を提供しているサイトによると、ビットコイン価格の2013年からのチャートは以下の通りです。
価格の変動が大きすぎるので、ビットコインの価格変遷を以下に記載します。
・2009年のリリース時:1ビットコイン約0.0836円
・2015年1月:1ビットコイン約3万円円
・2016年1月:1ビットコイン約4.7万円
・2017年1月:1ビットコイン約11.3万円
・2017年6月:1ビットコイン約28万円
・2017年12月:1ビットコイン約220万円
・2018年1月:1ビットコイン約120万円
このように、ビットコインをリリースした2009年と、最高値を付けた2017年12月を比較すると、約2,630万倍にまで価格が上がっています。単純に計算すると、最初に1万円投資をしておけば、2,630億円になったということです。実際には、当時の単価で1万円分のビットコインは不可能だったと思いますし、それを大量に売ることを難しいので、あくまでイメージとして捉えて下さい。
ビットコインを含め、仮想通貨の価格は需給バランスによって決まります。つまり、仮想通貨に注目が集まり需要が上がれば仮想通貨価格は上がりますし、その逆なら仮想通貨価格は下がります。次章より、ビットコイン価格が上下した理由を解説します。もちろん、需給バランスなので明確な根拠がない上げ下げもありますので、以下より紹介するのは大きな理由があったときのみです。
2018年はどうなっていくのかについては別の記事でまとめてありますので、参考にしてください。
ハードフォーク問題
ビットコインの価格が変動した事件として、ハードフォーク問題が有名です。ハードフォーク事件とは、2017年7月中旬に起こった事件で、ビットコイン価格が一気に20%ほど暴落しました。
ハードフォ―クとは、簡単にいうと「新しいルールに置き換わる」という意味です。詳しい説明は省きますが、ビットコインの取引記録システムであるブロックチェーンの仕組みを変えよう(分岐させる)とした問題が、ハードフォーク問題と言われてます。
ハードフォーク問題によってビットコイン価格が暴落した理由は、ブロックチェーンを分岐させることで、ブロックチェーンの価値が下がる可能性があると考えた人がいたからです。ブロックチェーンを分岐させることで、コインが消失したり、新たなコインが生まれたりすることで需要が下がる可能性があると考えたということです。
仮想通貨は特殊な通貨であるので、このようなシステムの問題で価格が暴落することはあります。そのため、仮想通貨ホルダ―はこのようなシステム、および技術的なミスや事件にも注意する必要があるということです。
仮想通貨取引規制
また、仮想通貨取引規制のニュースが出たときも、ビットコイン価格は暴落しました。この暴落は2回あり、直近でいうと2018年1月です。まず、1回目の暴落は、2017年1月に出た「中国政府の仮想通貨取引所規制問題」です。
中国は自国の通貨価値を守ったり、マネーロンダリングしたりすることを防ぐために、仮想通貨の取引を制限しました。具体的には、仮想通貨で資金を調達するICOの禁止と、ビットコインなどの取引を中国国内の取引所で禁止したのです。
また、同じような規制が韓国でもされたので、この2つのニュースの影響で、ビットコイン価格が30%ほど下落しました。この出来事によりビットコイン価格が暴落したのは、以下の理由があります。
・仮想通貨の流通量が減る
・ビットコインの需要が減る
まず、ICOはIPO(新規株式発行)などに代わる「新しい資金調達方法」として、世間から注目を集めていました。仮想通貨全体に注目が集まったキッカケであると言っても過言ではありません。そのため、このICOが禁止されてしまうことで、仮想通貨への注目度が下がり、仮想通貨全体の価値を下げると考えられたのです。
2つ目は、ビットコインをはじめとした仮想通貨取引の禁止です。これは、中国で仮想通貨取引ができなくなったことにより、仮想通貨の購入者が減る=需要が減る=価格が下がるという構図になります。この2つの出来事により、ビットコイン価格は下がっていったのです。
また、2018年1月には、一時1ビットコイン200万円以上あった価格が、1ビットコイン100万円を切る場面もありました。つまり、わずか1か月でビットコイン価格が半減したということです。これも、「韓国の仮想通貨取引所での規制」がキッカケでした。
また、一時は200万円近くまで上がったビットコイン価格を「上がり過ぎた」と思っている層もいたのでしょう。上がり過ぎた価格の暴落を抑え、売りが売りを呼んでビットコイン価格は暴落したというわけです。仮想通貨を購入するときはリスクも伴うので、購入前にチャートの確認は必須で行いましょう。