がちりびと

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仮想通貨の上級者がやっているアービトラージって何?

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仮想通貨取引をする方なら、「アービトラージ」という取引方法を聞いたことがあるかもしれません。アービトラージという取引方法は上級者向けの取引ですが、知識として知っておくと良いでしょう。もちろん、アービトラージの取引方法が自分に向いているのであれば、取引方法の1つとして検討しても良いです。今回は、そんなアービトラージについて詳しく解説します。

取引所の仕組みを理解する

本題であるアービトラージを解説する前に、仮想通貨における取引所の仕組みを理解しなければいけません。仮想通貨の取引は株式取引やFXとは異なり、取引所ごとに独立しています。つまり、取引所ごとの需給バランスで価格が決まるので、取引所ごとに価格がバラバラということです。

この点は、株式取引やFXと違います。その理由は、中央で管理している機関がないからです。たとえば、株式投資であれば、「東証一部」などの証券市場に株式を上場しています。そのため、どの証券会社を経由して株を売買しようと「東証一部」での取引になるので、株価は変らないということです。

一方、仮想通貨取引所にはそのような管理機関がないので、A取引所、B取引所、C取引所で仮想通貨価格が微妙に異なるというわけです。

アービトラージとは?

アービトラージとは「裁定取引」という意味で、前項で解説した「取引所ごとの価格差」を利用して利益を上げる方法です。たとえば、ビットコイン価格が以下のような状態だったとします。

A取引所:1ビットコイン120万円
B取引所:1ビットコイン121万円

この場合、A取引所で1ビットコイン購入し、すぐにB取引所で売却すれば1万円の利益が得られるということです。非常に単純ですが、「安く購入した高く売る」というのを、需給バランスではなく、取引所による価格差によって実現するのがアービトラージになります。 アービトラージの流れとしては以下のような流れです。

・A取引所で仮想通貨を購入する
・仮想通貨をA取引所からB取引所へ送付
・B取引所で仮想通貨を売却

アービトラージのメリット

そんなアービトラージのメリットは以下の点です。

・成功する確率が高い
・リスクが小さい
・価格差があればトレードできる
・通貨知識が不要
・分析などにかける時間は不要

アービトラージは、取引所ごとの価格差で利益を生み出すので、成功確率が高いです。というのも、取引所ごとに価格差はほぼ必ずあり、迅速に取引すれば数分で取引は完了します。そのため、その数分の間に価格が大きく変わらない限りは、高い確率で利益を生み出すことができます。

また、リスクといえば、A取引所で仮想通貨を購入し、B取引所に通貨を移し売却するまでの時間です。その時間で通貨価格が変わらない限り利益を得られるので、リスクは小さいと言えるでしょう。

さらに、本来の仮想通貨取引であれば、売買する仮想通貨は厳選します。その仮想通貨のシステム的な優位性や、注目度、現在のチャートから考えられる将来性など、判断する要素はたくさんあります。しかし、アービトラージの場合には、そのような要素は関係なく、取引所間で価格差があれば売買益を生み出せるのです。

また、もろもろの要素が関係なく取引できるということは、通貨の知識なども不要で、分析にかける時間もかかりません。そのため、仮想通貨のことを、時間をかけて調べる手間もなく、上級者向けとはいえ始めるハードルは高くないのです。

アービトラージのデメリット

一方、アービトラージには以下のようなデメリットもあります。

・大きな利益を上げるのは難しい
・取引所を常に監視する必要がある
・手数料がある
・変動リスクがある

さきほどビットコインの例で1万円の差になっていましたが、実際そこまでの差額になることは少ないです。というのも、取引所で価格が異なると言っても、需給バランスの問題で取引所の価格差は基本的に小さくなるからです。

たとえば、ビットコインの価格がA取引所よりB取引所の方が極端に安いとします。そうすると、これからビットコインを取得する人や、アービトラージをする人は、B取引所でビットコインを取得します。そうなると、B取引所でビットコインの需要が上がり、ビットコインの価格が上昇します。つまり、B取引所とA取引所の価格差は小さくなるというわけです。

そのため、アービトラージは繰り返し取引をしないと大きな利益を上げるのは難しいのです。また、取引所を常に監視する必要があるので、サラリーマンなど本業がある人は難しいでしょう。さらに、売買時には手数料がかかりますし、仮想通貨を別の取引所に移すときにも手数料がかかります。つまり、その手数料を考えつつ取引しなければいけないということです。

そして、先ほど「リスクは小さい」と言いましたが、リスクがあることには変わりません。ただでさえ小さい利益なのに、価格が下落して売却できなければ、積み上げた利益が一瞬で吹き飛ぶ可能性もあります。このような観点から、アービトラージははじめるハードルは高くありませんが、実際に利益を得るのは上級者向けと言えます。